レポート

株式会社有田ヴィ・オー・シー

2001/03/07

TDB企業コード:840128111 佐賀県西松浦郡 陶磁器テーマパーク「有田ポーセリンパーク」の元運営会社 青木建設の関連会社 特別清算開始決定受ける 負債99億3600万円

佐賀県有田町の陶磁器テーマパーク「有田ポーセリンパーク」の元運営会社の(株)有田ヴィ・オ-・シ-(資本金40億円、佐賀県西松浦郡有田町中部乙370-2、清算人松原利夫氏、従業員2名)は、1月12日開催の臨時株主総会で解散を決議し、1月18日に佐賀地裁武雄支部へ特別清算を申請、2月13日に同地裁同支部から特別清算の開始決定を受けていたことが判明した。
 申請代理人は牟田清敬弁護士(佐賀市中央本町3-1、電話0952-22-4489)。
 同社は1989年(平成元年)11月に、中堅ゼネコンの(株)青木建設(東証1部ほか上場)が約52%を出資するほか、地元企業の出資などで設立され、佐賀県西松浦郡有田町の約43万平方メートルの敷地に、総事業費約100億円を投じ、陶磁器テーマパーク「有田ポーセリンパーク」を93年4月にオープンしていた。
 同テーマパークは、陶磁器の東西交流を主題にするもので、ドイツの中世の古城を復元するほか、大型シアター、レストラン等の設備を備え、当初は年間約80万人の入場者を見込んだ事業計画を立てていた。オープン初年度こそ、約60万人の入場者があり、年収入高約22億円を計上したものの、陶磁器美術館としての色彩が強かったため、家族連れやリピーターの入場者が獲得できず、近時の年間入場者数は約7万人に落ち込み2000年3月期の年収入高も約1億円余りにとどまり、累積赤字も約70億円に膨らんでいた。
 この間、打開策として施設内にゴーカートなど遊具施設を設置、入場料金の値下げなどで対処していたものの、業況悪化には歯止めがかからないまま、昨年12月には施設および営業権を民間企業に売却し、当社については清算されることになった。
負債は青木建設に対する債務を中心に約99億3600万円。
 なお、青木建設では、同社の策定した「経営再建計画」の中で、引当処理を実施済みで、業績見通しや再建計画遂行に影響はないとしている。