レポート

フットワークエクスプレス株式会社ほか2社

2001/03/05

TDB企業コード:580246596 大阪府大阪市中央区 貨物運送、名産品販売 民事再生手続き開始を申請 負債1954億円

「大阪ほか」 フットワークエクスプレス(株)(資本金15億円、大阪市中央区北久宝寺町4-4-2、登記面=兵庫県加古川市加古川町溝之口507、代表大橋渡氏、従業員4258人)と大証2部上場のフットワークインターナショナル(株)(資本金117億42万1000円、神戸市中央区御幸通2-2-14、代表和気島尚彦氏、従業員95人)及びフットワークエクスプレス北海道(株)(資本金1億5000万円、札幌市手稲区曙5条5-4-1、代表田野昌俊氏、従業員455人)の3社は、3月4日に大阪地裁へ民事再生手続き開始を申請した。

 申請代理人は福森亮二弁護士(大阪市北区堂島1-1-5、電話06-6341-0461)。

 フットワークエクスプレス(株)は、1938年(昭和13年)10月に兵庫県加古川市周辺の運送業者が戦時下の企業整備により播州貨物自動車(株)の商号で設立、64年(昭和39年)には日本運送(株)に商号変更し、90年(平成2年)に現商号となった。貨物輸送(96.6%)を主体にそのほか不動産売買(1.8%)、カニ、メロンなどの食料品販売(1.5%)を手がけていた。茨城県から鹿児島県まで28都府県を営業区域に243運行系列を展開、94ヵ所の直営店、25ヵ所の取扱店を設置するほか、各地域の運送業者をグループ化し、ピーク時の96年12月期には年収入高約1054億5600万円を計上していた。また、レーシングチームを運営しF1レースにも参戦するほか、関係会社を通じてドイツの大手運送会社ハリーハマハーグループを約100億円で買収するなど積極的な事業を展開、このため金融債務は1000億円を超えるまでに達していた。

 フットワークインターナショナル(株)は、1981年(昭和56年)2月に日本運送(株)(現・フットワークエクスプレス)の広報活動や荷物追跡システムなどのソフト開発を目的に、運送業者7社の共同出資により全日本流通(株)の商号で設立、86年(昭和61年)12月には大証2部に上場、90年(平成2年)4月現商号に変更した。各地名産品を仕入れ、産地直送便として販売する「うまいもの便」を主体(47.7%)に、グループ会社向けに車両(16.7%)、資材(2.6%)などの仕入業務、通信販売業(7.1%)、ロイヤリティ収入(14.0%)、会員収入・不動産事業など(11.9%)の事業内容で、ピーク時の92年3月期には年売上高約212億7400万円を計上していた。

 フットワークエクスプレス北海道(株)は、フットワークエクスプレスから82%の出資を受ける関係会社。1963年(昭和38年)9月に大栄運輸興業(株)の商号で設立。自動車貨物運送業者として、創業当初は京都に本社を置いていたが、近畿圏から徐々に全国へ営業エリアを拡大、早くから北海道に営業所を開設し、地元の運送業者と業務提携を行うなど、同地区に強い営業基盤を築いていた。86年(昭和61年)6月には日本運送(株)(現・フットワークエクスプレス)と業務提携し、出資を受けて同グループに参加、90年1月には現商号に変更するなど、グループ内で北海道エリアを担当、ピーク時の86年3月期には年売上高約134億4400万円を計上していた。
 海外投資やF1に対する投資の多くが失敗し、過大な投資が固定化していたほか、景気低迷による物流の減少、規制緩和による新規参入の増加から価格下落が進み、中核企業であるフットワークエクスプレスの2000年12月期の年収入高は約752億円までダウン。資金調達も限界に達したことで今回の措置となった。

 負債はフットワークエクスプレス(株)が約1643億円(保証債務219億円、割引手形17億円を含む)、フットワークインターナショナル(株)が約237億円、フットワークエクスプレス北海道(株)が約74億円で3社合計では約1954億円。

 なお、今年に入って上場企業の倒産は、富士車輌(株)(既報2月27日掲載、負債210億円、大阪、民事再生、2月)、(株)池貝(既報3月2日掲載、負債271億円、神奈川、民事再生、2月)に続いて3社目。