レポート株式会社汎企画21

2012/10/31

TDB企業コード:988501650 東京都千代田区 「恐竜展」「昆虫展」 などを手がけるイベント企画会社 破産手続き開始決定受ける 負債1億6800万円

「東京」 (株)汎企画21(資本金1000万円、千代田区猿楽町2-1-16、代表津田忠彦氏、従業員4名)は、10月29日に東京地裁へ自己破産を申請し、翌30日に破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は内藤平弁護士(千代田区五番町5-5、電話03-5212-1611)。債権届け出期間は11月27日までで、財産状況報告集会期日は2013年1月31日午後2時30分。

 当社は、1985年(昭和60年)8月に設立。当初は中国歌劇団などを招聘し、国内における公演の企画・制作および興行を手がけていたが、96年頃に事業継続が困難となり、休眠状態を経て2003年に「話劇人社二十一世紀企画(株)」から現商号に変更し、事業を再開した。

 以後は、マスコミ各社、広告代理店、地方自治体などが主催するサイエンス、カルチャーをテーマとするイベント企画制作を主業として、2005年6月期には年収入高約3億1200万円を計上。これまで「驚異の大恐竜博」(2004年、幕張メッセ)、「世界の大恐竜博2006」(2006年、同)、「インセクト・トレック 昆虫展」(2009年、大阪ビッグバン)、「恐竜2009~砂漠の奇跡~」(2009年、幕張メッセ)などの企画制作などに携わるほか、当社が100%出資する北京の関連会社と連携して、マスコミ向け中国ロケコーディネートなどを手がけてきた。

 しかし、近年はイベント数の減少などから2012年6月期の年収入高は約5600万円にダウン。今年の夏には、マスコミ各社との共同主催で「恐竜王国2012」(7月21日~9月23日、幕張メッセ)を開催していたが、期待していた入場者数に届かず資金繰りはさらに悪化。模型制作や組み立て委託業者への10月末の支払いが困難となっていた。

 負債は債権者約47名に対し約1億6800万円。