レポート

株式会社ダイイチ

2012/10/05

TDB企業コード:540048773 兵庫県西脇市 織布製造卸 破産手続き開始決定受ける 負債31億1935万円

「兵庫」 6月29日に事業を停止していた(株)ダイイチ(資本金9001万5000円、西脇市和田町1、代表在田二郎氏)は、9月19日に神戸地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は吉村弦弁護士(神戸市中央区播磨町49、電話078-326-5678)。財産状況報告集会期日は12月20日午前11時。

 当社は、第一綿業(株)の生産部門として染色加工を目的に1954年(昭和29年)12月に設立。その後2007年6月に同社と合併し、織布の製造卸(商事部)と染色および織物仕上げ加工(加工部)を行っていた。播州織の蓄積を生かした独自の加工技術は高い評価を受け、特にデニムに絹のような光沢を与える「シルケット加工」は他の織物に使われていたものをデニムに応用したもので、しわを付ける加工も播州織の技術を転用するなど特殊加工技術を持っていることを強みに、地元トップクラス規模の繊維業者として2011年7月期の年売上高は約23億3000万円を計上していた。

 しかし、長引く播州織物業界の低迷と受注の小ロット化による高コスト体質から近年の業績は縮小傾向が続き、2004年の台風23号による浸水被害時には染色機械などの修理費により大きな出費を余儀なくされ、借入過多の体質に陥っていた。東日本大震災以後においては、デニム製品の需要が低下するとともに小売市場で安いジーンズの需要が一巡したこともあって売上高は大幅に減少し、先行きの見通しも立たなくなったことから今回の措置となった。

 負債は債権者約232名に対し約31億1935万円。