レポート

岡山空港開発株式会社

2001/02/27

TDB企業コード:610217063 岡山県岡山市 ゴルフ場経営、不動産賃貸 岡山県などが出資する第三セクター 民事再生手続き開始を申請 負債99億9000万円

岡山空港開発(株)(資本金1億円、岡山県岡山市菅野3397-29、花房清人社長、従業員23人)は、2月27日に岡山地裁へ民事再生手続き開始を申請した。
 申請代理人は、石川敬之弁護士(岡山市弓之町10-20、電話086-223-5250)ほか。
 同社は、1989年(平成元年)6月に設立された第三セクター方式のゴルフ場経営会社。岡山県が30%を出資するほか、(財)岡山県開発公社、岡山空港ターミナル(株)、(社)岡山県総合協力事業団など地元の8つの団体・企業の出資により、岡山空港周辺の整備事業の一環として、地域の活性化を図る目的で設立された。92年12月にパブリック形式のゴルフ場「岡山空港ゴルフコース」(18ホール、6603ヤード)をオープンし、さらに96年7月には温泉保養施設「レスパール藤ヶ鳴」を開業、98年3月期には年収入高約13億500万円をあげていた。
 しかし、「レスパール藤ヶ鳴」は開業直後から業績不振に陥ったため一時閉鎖したのち、民間会社へ施設買い取りを前提として賃貸し、98年7月に営業を再開していた。また、ゴルフ場も93年頃には年間6万2000人を超える来場者があったが、以降は減少が続き近時の年間来場者数は5万人を割り込むなど業況不振が続き、2000年同期の年収入高は約3億9400万円に落ち込み、同期末での累積赤字は約15億7000万円にまで膨らんでいた。
 こうした中、金融機関からも元本返済猶予や金利減免の支援を受け、本年6月に予定していた「レスパール藤ヶ鳴」の売却を前に抜本的再建策を検討してきたが、今期に入っても来場者は前年比で8割を割り込むなど業況回復のメドが立たず、自主再建を断念し今回の措置となった。
 負債は金融債務を中心に約99億9000万円。
 第三セクターの倒産は、フェニックスリゾート(株)(2月19日会社更生法申請、負債2762億円、宮崎県)に次いで今年3社目で、通算では27社目。また、第三セクターの民事再生法申請は、昨年4月の法律施行以降、武尊レクリエーション(株)(現商号=川場リゾート(株)、スキー場経営、2000年4月民事再生法申請、負債118億6500万円、群馬県)に次いで2社目となる。