レポート

有限会社安愚楽の里

2012/05/09

TDB企業コード:240307222 栃木県那須郡 ホテル運営 破産手続き開始決定受ける

「栃木」 (有)安愚楽の里(資本金500万円、那須郡那須町高久丙1796-8、代表田副暢宣氏)は、5月2日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けていたことが判明した。

 破産管財人は神原千郷弁護士(東京都港区赤坂4-7-15、光和総合法律事務所、電話03-5562-2529)。債権届出期間は6月6日までで、財産状況報告集会期日は7月30日午後4時30分。

 当社は、国内最大クラスの黒毛和種牛生産牧場である(有)安愚楽共済牧場(那須塩原市、後の(株)安愚楽牧場)の子会社として、1987年(昭和62年)4月にレストラン事業を目的に設立、98年8月にホテル事業に進出した経緯を有する。当初は同牧場の預託オーナーを主な対象とすべくホテル事業に進出したが、近年では一般観光客中心の営業となっていた。

 客室数50室を誇るリゾートホテル「ホテル・フロラシオン那須」の運営により、2007年2月期には約5億2400万円の年収入高を計上、安愚楽牧場の「安愚楽黒毛和牛」を使った贅沢な食材に加え、隣接するチャペルでのウェディング、また日帰り入浴施設なども備え、(株)安愚楽牧場と共に一体となった運営を展開していた。

 しかし、2010年4月に(株)安愚楽牧場で家畜伝染病の口蹄疫が発生、また2011年3月に発生した東日本大震災とそれに伴う福島第一原子力発電所の放射能漏れ事故により各地で牛が出荷できない状態となったことから、同牧場の経営が急速に悪化し、同社は2011年8月9日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請(その後11月8日に再生手続き廃止、12月9日に東京地裁より破産手続き開始決定)となった。このため、グループ一体となった運営であった当社の経営状況も大きく悪化して今回の事態となった。

 負債は約20億円。

 なお、ホテルは事業譲渡により現在別法人が営業継続中。