レポート

藤成商事株式会社

2011/12/01

TDB企業コード:580894676 大阪府大阪市北区 セメント・生コン卸 事業停止、自己破産申請へ 負債120億3800万円

「大阪」 藤成商事(株)(資本金2億5000万円、大阪市北区芝田2‐6‐30、代表藤井伸貫氏、従業員16名)は、11月30日に事業を停止した。現在、事後処理を森直也弁護士(大阪市北区西天満4-6-8、電話06-6130-8008)に一任し、自己破産申請の準備中。

 当社は、1983年(昭和58年)3月に設立。2001年4月に藤生商事(株)から藤生通運商事(株)へ、2004年10月に現商号へと変更。セメント(59.4%)、生コンクリート(31.5%)の卸売を主体とするほか、骨材および油脂など建設資材等(9.1%)も扱っていた。ゼネコンや建材商社、生コン業者ほかを得意先に97年3月期の年売上高は約108億5900万円を計上していた。

 以降も、98年4月には東京支店を開設するなど首都圏での営業基盤確立も進めるほか、同業者からの事業継承やグループ会社への一部事業移管などを重ね、グループ全体で仕入・製造・物流事業までを一貫して手がける体制を整備しつつ販路を拡大し、2011年3月期の年売上高は約192億9700万円まで伸長していた。

 しかし、市況不振から長年にわたって販売単価の低迷が続き収益性は低調に推移していた。そのうえ、(株)大石(兵庫、2010年5月破産)に対する大口不良債権が発生していたほか、ここ数年の焦付きの累積が徐々に財務面を圧迫、手形割引による資金調達に依存する厳しい繰り回しとなっていた。加えて、昨年以降は得意先である中小生コンメーカーからの売掛金回収の滞留も重なり資金繰りが悪化。近時は代表一族からの資金調達などでしのいでいたなか、11月24日には仕入先を譲受人とする債権譲渡登記が設定され注目されていたが、11月末決済分の資金手当てがつかず事業継続を断念した。

 負債は2011年3月期末時点で約120億3800万円(手形割引含む)。