レポート

株式会社三裳(旧:東京ますいわ屋)

2001/02/05

TDB企業コード:400016871 東京都港区 呉服、宝石、毛皮コート販売 特別清算を申請 負債744億円

呉服小売業大手の(株)三裳(旧・(株)東京ますいわ屋)(資本金25億2100万円、東京都港区六本木7-4-1、代表清算人狩谷孝氏)は、2月5日に東京地裁へ特別清算を申請した。
 申請代理人は松井勝弁護士(中央区京橋2-5-1、電話03-3562-6480)。
 同社は、1931年(昭和6年)6月に創業、49年(昭和24年)2月に(株)岩井屋として法人改組された。同社は、業績の低迷から78年に旧・東京ますいわ屋(東京都港区)に営業権が引き継がれた経緯を持ち、同年商号を(株)きもの好事亜土へと変更、その後紆余曲折を経て90年6月に本店を名古屋市から東京へ移し、商号を(株)名古屋ますいわ屋から(株)東京ますいわ屋に変更、不動産を除く営業権を引き継ぐこととなった。近時は呉服75%、宝飾・貴金属15%、毛皮・羽毛ふとんなど10%の事業比率で営業を行っていた。従来は高級呉服を主体としていたが、その後貸衣装業やニット製品の販売、さらには関係会社を設立してホテル業やブライダル業、宝飾品事業にも参入するなど経営の多角化を図っていたほか、有価証券、貸し付け、不動産、絵画などへの投資も手がけていた。
しかし、バブル崩壊により、本業外の投資にともなう多額の借入金が固定化。グループ全体で約1300億円に上る有利子負債を抱えていたことから、92年2月には経営再構築委員会を発足させ不動産売却等を柱とする改善を進め、99年には海外のホテル売却も行っていた。しかし、本業の呉服販売は消費者のきもの離れや、消費の低迷による高額商品の販売鈍化から、2000年3月期には年売上高も約200億4900万円にとどまるなど低迷を余儀なくされていた。
 このため、債務免除要請を含めた処理を検討していたが不調に終わっていたことで、今般、本業を新会社((株)東京ますいわ屋)に移すことで過大な有利子負債を分離したうえで、旧・東京ますいわ屋(現・三裳)は特別清算による整理を進めることになり、2000年12月22日開催の臨時株主総会で、31日付けで商号を(株)三裳に変更し、解散することを決議していた。
 負債は保証債務約312億円を含めて約744億円。