レポート

井上産業株式会社

2001/01/15

TDB企業コード:220002616 群馬県高崎市 セメント卸 民事再生手続き開始を申請 負債60億円

井上産業(株)(資本金2500万円、群馬県高崎市新後閑町4‐8、井上保男社長、従業員35人)は、1月15日に前橋地裁高崎支部へ民事再生手続き開始を申請した。
 申請代理人は、長井友之弁護士(高崎市柳川町46-1、電話027-325-9123)。
 同社は、1940年(昭和15年)8月に設立されたセメント卸業者。地場ゼネコン、井上工業(株)(東証2部上場、群馬県高崎市)の創業者である井上一族が株式を所有していた。セメント、生コン、耐火ボード、タイル、住設機器など建設資材の総合卸売りを主力として、そのほかアメリカ住宅の販売・施工もおこなっていた。県内では建材卸売り業者の大手として知名度を有し、ピーク時の91年3月期には年売上高約114億6100万円を計上していた。
 しかし、その後は市況低迷による民間建設投資の減退や、地方自治体からの公共工事の減少などから、民間・官公庁工事共に受注は落ち込み、同業者間の競合激化から採算面も厳しく、2000年同期の年売上高は約63億6600万円にまで落ち込んでいたうえ、近年は毎期経常損失計上を余儀なくされ債務超過に陥っていた。
 こうしたなか、今年1月4日に大口取引先の群菱商事(株)(群馬県、負債約40億円)が自己破産を申請。多額の不良債権が発生したことで、ついに自力再建を断念、今回の措置となった。
 負債は約60億円。