レポート株式会社プロス・G

2010/03/02

TDB企業コード:984688944 東京都中央区 元・東証2部上場「井上工業」の筆頭株主 破産手続き開始決定受ける 負債37億4149万円

「東京」 (株)プロス・G(資本金3億円、中央区日本橋小伝馬町6-1、代表宮﨑純行氏、従業員3名)は、2月23日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けていたことが判明した。

 破産管財人は宮崎信太郎弁護士(港区赤坂1-12-32、電話03-5562-8500)。

 当社は、1984年(昭和59年)6月に不動産業を目的に設立。しばらく休業状態にあったが、92年にプロス住宅販売(株)に商号を変更し事業を再開、2007年4月に現商号に変更した。首都圏でマンション分譲、戸建住宅の販売などを行い、2007年6月期には年売上高約86億7300万円、当期利益5億4200万円を計上していた。

 また、2006年頃には東証2部上場(当時)の井上工業(株)(群馬県高崎市)の株式を取得。その後、2007年6月には当社代表の宮﨑純行氏が同社代表に就任して注目されていた。

 しかし、2008年9月5日には、井上工業及び同社との合弁会社であるフォレスト(株)(群馬県高崎市)が行った当社に対する貸付金が、期日までに返済されなかったとして井上工業株の担保権が行使され、当社の持株数は減少。こうした経緯から、宮﨑氏は内部者取引防止規定において代表不適任として同社代表から解職されていた。そうしたなか、井上工業は不動産市況の低迷の影響などから業績が悪化、資金調達も困難となり2008年10月16日にフォレストとともに東京地裁へ自己破産を申請。その後当社は、債務の履行がなされなかったとして、井上工業およびフォレストより1月14日に破産を申し立てられていた。

 申請時点の負債は約37億4149万円。