レポート

カネサン水産株式会社

2010/01/25

TDB企業コード:980931028 東京都江戸川区 水産食品製造・加工・卸 民事再生法の適用を申請 負債48億3200万円

「東京」 カネサン水産(株)(資本金2億5500万円、江戸川区臨海町3-3-2、代表伴圭司氏、従業員160名)は、1月25日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。

 申請代理人は長谷川卓也弁護士(港区元赤坂1-6-2、電話03-5786-2118)ほか4名。

 当社は、1954年(昭和29年)10月創業、74年(昭和49年)2月に法人改組した生鮮魚介の卸業者。マグロを中心とした水産食品の加工・販売を主力に、一部マグロ以外の鮮魚類やすしネタなども扱っていた。マグロの加工業者としては大手に位置づけられ、メバチマグロを中心に大手荷受業者や輸入専門商社、同業者などから仕入れたものを自社工場にて保管し、冷凍加工、刺身や切り身などのカット作業、小分け作業、パッキング作業、すり身や焼き物への加工など用途に応じて加工して得意先に出荷しており、独自の品質管理には定評があった。

 2001年以降は、当社グループ内の事業効率化を目的にグループ会社の新設や統廃合を進めていたが、2006年5月には子会社の築地カネサン水産(株)(資本金1000万円、東京都中央区築地5-2-1、同代表)を設立、仲卸部門を同社に移管し、2006年12月期には年売上高約102億8600万円を計上していた。

 その後も、第2・第3工場を閉鎖し2007年7月に最新設備の新本社・工場を開設するなど積極的な設備投資を行っていたほか、2008年11月に海外輸入品販売部門と直販部門を手がけていたかねさん食品(株)と同一商号の休眠会社であったカネサン水産(株)を吸収合併、当社をはじめとするグループ2社体制を確立させていた。そうしたなか、2007年12月には取引先の(株)エクスプローラーコーポレーションが倒産(民事再生→破産)、焦げ付きが発生していたほか、同社と共同で設立していた海外の合弁企業への貸付金約3億1500万円が不良債権化していた。また、マグロ価格の高騰により販売数量が落ち込んでいたほか、新工場での受託加工などの計画していた新規事業が延期となったことなどから、2008年12月期の年売上高は約85億6300万円に減少、不良債権の償却を余儀なくされたことにより約3億5700万円の特別損失を計上、これで2期連続での赤字となっていた。加えて、積極的な設備投資などから有利子負債の負担も重く、支え切れず今回の措置となった。

 負債は約48億3200万円。