レポート

株式会社山新、株式会社豊彩ジェム

2000/12/18

TDB企業コード:500113142 京都府京都市下京区 老舗の京染呉服卸 民事再生手続き開始を申請 負債70億円

呉服問屋の(株)山新(資本金4800万円、京都府京都市下京区室町通仏光寺上ル白楽天町516-2、久保村友一社長、従業員103人)と、関係会社で宝飾品販売の(株)豊彩ジェム(資本金1000万円、京都府京都市下京区室町通仏光寺上ル白楽天町512、登記面=京都府京都市下京区室町通仏光寺上ル白楽天町516-2、同社長、従業員27人)は、12月18日京都地裁へ民事再生手続き開始を申請し、同日保全命令を受けた。
申請代理人は鍔田宜宏弁護士(京都市中京区富小路通丸太町下ル、電話075-221-1196)。
(株)山新は1923年(大正12年)5月創業、66年(昭和41年)3月法人に改組された。全国の呉服専門店を対象に、西陣着尺、京染呉服、帯地などを販売するほか、展示会を開催し、91年12月期には年売上高約57 億6000万円を計上していた。
地元では中堅の呉服卸業者として営業基盤を確立していたが、長引く消費低迷の影響で呉服需要は減少傾向をたどり、99年同期の年売上高は約30億8800万円にまで落ち込んでいた。回収の長期化から資金需要は増加するなか、店舗開設などの設備投資資金が一部固定化するなど、厳しい経営を強いられていた。このため、仕入れコストの削減などリストラを図ってきたが、年商を超える借入れ負担は重く、ここにきて資金調達力は限界となり今回の措置となった。
関係会社の(株)豊彩ジェムは、1974年(昭和49年)2月に設立。山新の呉服ルート向けの小売店を中心に、宝石・貴金属のほか婦人服、バック類などを販売し、94年12月期には年売上高約16億8000万円をあげていた。しかし、消費低迷の影響から売上げは伸び悩み、競争激化から資金繰りは多忙化していた。このため、山新からの支援を得てしのいでいたが、連鎖する形で今回の措置となった。
負債は山新が約55億円、豊彩ジェムが約15億円で、2社合計では約70億円の見込み。