レポート

株式会社二上鉄工所

2009/09/30

TDB企業コード:580414539 大阪府東大阪市 印刷製本機械等製造 【続報】 破産手続き開始決定受ける 負債67億1000万円

「大阪」 (株)二上鉄工所(資本金1040万円、東大阪市吉田本町3‐5‐28、登記面=大阪市東成区中道1-12-22、代表二上純一氏)は、9月9日に大阪地裁へ自己破産を申請し、同月16日に破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は印藤弘二弁護士(大阪市北区西天満4-4-18、電話06-6363-7800)。

 当社は、1924年(大正13年)1月創業、52年(昭和27年)8月に法人改組した老舗紙工機械メーカー。業界では、薄紙の自動貼合機の開発にいちはやく取り組み、従来熟練工の手作業に頼っていた工程の機械化に成功したことなどで知られていた。紙器、紙工、製本などの紙製品加工自動機械に関する企画から、設計、製造、販売(100%)までを一貫して手がけ、66年には東京営業所を開設して営業エリアを拡大し、大手印刷業者や有名文具・紙器メーカーなど約2000社向けに営業基盤を確立。昭和60年代には第1回東大阪市優良企業賞や中小企業庁開発技術賞など多くの受賞歴を有するほか、積極的な新機種への技術開発に取り組むなど、これまでに50件近くの特許・実用新案を取得。近年の堅調な設備投資需要に伴い、2007年12月期の年売上高は約21億3300万円を計上していた。

 しかし、鋼材価格の高騰等で利益率は低調な推移が続く一方、財テク資金を含め金融債務が過大な財務内容となっていた。このため、2008年4月には大阪府の信用保証協会による流動資産担保融資保証制度を活用するなど、財務体質の改善に取り組んできたが、簿外債務などの不適切な会計処理が発覚したことから資金調達難に陥り、3月10日に事業を停止していた。

 負債は金融機関からの借入金約62億2100万円を含む約67億1000万円。