レポート

医療法人財団桜会

2008/12/24

TDB企業コード:984479229 東京都足立区 「桜会病院」など運営 民事再生法の適用を申請 負債43億5900万円

「東京」 医療法人財団桜会(債務超過額18億4594万3279円、東京都足立区千住桜木2-11-8、理事長矢ケ崎喜三郎氏、従業員225名)は、12月19日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。

 申請代理人は、由岐和広弁護士(東京都中央区八丁堀1-5-2、電話03-5566-6371)ほか3名。監督委員は、今村哲弁護士(東京都港区西新橋1-20-3、電話03-3502-2357)。

 当社は、1992年(平成4年)7月に、経営不振に陥った旧・尾竹橋病院(1955年開設)を再建する目的で設立された。94年に名称を「桜会病院」に変更するとともに、2002年4月に新設した「あだち共生病院」の運営を手がけていた。

 「桜会病院」(同所、病床数約140床)は、内科、外科、放射線科などが設置され、大学病院などとの協力関係で基盤を拡大。「あだち共生病院」(足立区本木南町、病床数約30床)は、内科、人工透析センターなどを設置していた。

 近年は両病院ともに、デイケア関連設備を有し、訪問看護、訪問リハビリなど居宅介護支援事業も手がけていた。外来患者数が増加し、病床稼働率が上昇した2006年3月期には年収入高約18億4500万円を計上していた。

 被保険者の負担比率増加、診療報酬の引き下げなど医療制度改革が進むなか、2008年3月期の年収入高も約18億4500万円を維持していたものの、人件費、設備投資にともなう過大な金融債務などが重荷となり、連続欠損計上から債務超過状態が続いていた。このため、金融機関に対して返済条件を変更するなど、苦しい資金繰り、資金調達を余儀なくされていた。人件費など固定費の圧縮を図るほか、往診、訪問介護、在宅リハビリなど地域密着の医療活動で業容の維持に努めていたが、外来患者数、病床稼働率ともに伸び悩んでいた。

 今年に入り、支援を受けていた(株)アスクレピオス(2008年3月、破産)、(株)富士バイオメディックス(2008年10月、民事再生)が相次いで倒産したことなどで事業継続が困難となっていた。

 負債は、2008年3月期末で約43億5900万円。