レポート

株式会社あたかや

2008/08/26

TDB企業コード:380002639 石川県加賀市 元温泉旅館経営 特別清算開始決定受ける 負債40億円

「石川」(株)あたかや(資本金1000万円、加賀市潮津町イ72-1、代表清算人木梨松嗣氏)は、8月13日に金沢地裁小松支部より特別清算開始決定を受けた。事件番号は平成20年(ヒ)101号。

 当社は、1934年(昭和9年)創業、51年(昭和26年)10月法人改組の老舗旅館で当地片山津温泉内ではトップクラスの規模を誇った。90年5月には主力行であった日本政策投資銀行(旧:日本開発銀行)からの借り入れで総事業費約50億円を投資し、「佳水郷(かすいきょう)」の名称で新館を建設した。また、2001年4月にはスペイン料理店「ホタルの里」を約5000万円の投資でオープン、「ほたるの舞う湖畔の宿佳水郷」として営業を展開した。

 しかし、バブル期崩壊以降に加賀温泉郷の宿泊客の減少傾向から収入高も減少し、近時の業績は95年3月に約23億4700万円の年収入高を計上して以降低迷、2005年3月期の年収入高は約10億円まで低下した。さらに損益面では、97年3月期以降は連続して欠損を計上するなど、余裕のない資金繰りとなっていた。

 このため、人件費の抑制や仕入れの見直し、営業強化などに取り組んだが集客は思うように伸びず、2006年3月には日本政策投資銀行の債権が不動産投資会社に売却された。動向が注目されるなか、同年7月26日には大手ホテル経営業者に売却され、当社としては2007年12月14日の株主総会で解散を決議し、同月18日に解散していた。

 負債は約40億円の見込み。