レポート株式会社シゲムラ建設

2008/07/15

TDB企業コード:581393569 大阪府茨木市 地盤改良工事 民事再生法の適用を申請へ 負債34億2100万円

「大阪」 (株)シゲムラ建設(資本金3000万円、茨木市郡5-30-13、代表茂村保氏、従業員102名)は、7月15日に事後処理を幸田勝利弁護士(大阪市北区西天満4‐6-18アクセスビル5階、弁護士法人大阪芙蓉法律事務所、電話06-6315-8241)に一任した。今後、大阪地裁へ民事再生法の適用を申請する意向。

 当社は、1984年(昭和59年)7月創業、89年(平成元年)7月に法人改組。柱状地盤改良杭打工事30%、ダグパイル工事30%、鋼管杭打工事30%、表層地盤改良工事10%など、主に戸建住宅の基礎工事に伴う地盤改良工事を行うほか、下水道遮集管築造工事などの公共工事も手がけていた。法人改組以降は関東から西日本を中心とする主要都市に順次営業所を開設して業績を伸ばし、ハウスメーカーなどからの受注を得て2007年6月期には年売上高は約64億1100万円を計上していた。

 しかし、2007年6月に施行された改正建築基準法による建築確認遅れの影響を受けて受注が減少していたうえ、冬期の積雪等により工事消化が遅れたことなどから今年に入って急激に資金繰りが悪化。このため、今年春以降は一部取引先に対しての支払い延期要請や金融機関への支援要請でしのぐほか、遊休不動産売却計画を進めて立て直しを図ろうとしていたが、ここへきてのさらなる業界環境の悪化から見通し難に陥り、今回の事態となった。

 負債は2007年6月期末時点で約34億2100万円。