レポート

株式会社エス・アール・シー・シー

2008/04/01

TDB企業コード:981970817 東京都新宿区 電子部品製造 破産手続き開始決定受ける 負債51億6724万円

TDB企業コード:981970817

「東京」 (株)エス・アール・シー・シー(資本金3億2600万円、新宿区西新宿1-25-1、代表横山三郎氏、従業員51名)は、3月31日に東京地裁へ自己破産を申請し、同日同地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は永沢徹弁護士(中央区日本橋3-3-4、電話03-3273-1800)。

 当社は、2004年(平成16年)4月に都内3社の中小企業を吸収合併する受け皿会社として設立。主に磁性材料、LED照明用電源、照明用インバータなどの電子デバイス、ICカードなどの製造・販売のほか、旧会社から引き継いだコンピュータソフトウエアの開発・販売、経営コンサルティングも手がけていた。近年はSIT(静電誘導型トランジスタ)を採用したオーディオ、各種電源用の電子部品とその応用製品の開発に注力し、電動バイク販売・レンタル事業などの新規事業も手がけ、2007年3月期には年売上高約26億200万円を計上していた。

 しかしこの間、金融機関からの借り入れと私募債発行によって財務内容は徐々に悪化。2006年4月に電動バイク事業を関連会社のエス・アール・シー・シーオート(株)に、同年9月にはソフトウエア事業を別の関係会社に移管するなど事業リストラを進めていた。

 こうしたなか、3月末に予定していた金融機関からの資金調達が不調に終わり、事業継続を断念した。

 負債は債権者約222名に対し約51億6724万円。

 なお、関連会社のエス・アール・シー・シーオート(株)(同所、代表谷田貝敏紀氏)も、同日同地裁より破産手続き開始決定を受けている。負債は債権者約41名に対し約1億5000万円。