レポートロングホーム株式会社

2007/12/20

TDB企業コード:010532524 北海道江別市 RC建築型枠開発・製造 破産手続き開始決定受ける 負債23億円

「北海道」 ロングホーム(株)(資本金1億5,000万円、江別市文京台東町11-31、登記面代表・早川義行氏)は、12月20日に札幌地裁へ準自己破産を申請、同日、破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は山崎昌彦弁護士(札幌市中央区大通西4-1道銀ビル9階田中・山崎法律事務所、電話011-231-0200)。

 当社は、1995年(平成7年)2月の設立。(株)早川工務店(札幌市豊平区)のRC型枠開発部門を分社化したもので、日本、米国など世界10カ国で特許を取得した「RC-Zシステム」の型枠パネルおよび消耗資材の製造・販売を主体に手がけていた。東京・大阪・沖縄に拠点を開設、全国の建築会社・工務店など約220社を販路として営業展開を図ったほか、2006年4月には千歳市に大規模なFRP成型工場を建設し増産体制を整え、2007年8月期の年売上高は約33億8000万円を計上していた。

 しかし、関連会社の(株)早川工務店が11月30日付で事業を停止、12月4日に札幌地裁より破産手続き開始決定を受けたことから同社に対する貸付金・売掛金が不良債権化し資金繰りは急速に悪化、信用不安が拡大していた。

 このため、11月30日開催の取締役会で代表の早川義行氏を解任し、事業続行を目指して後継者の選定に入っていたが決まらず、今後の資金繰りのメドも立たないことから今回の措置を取るに至った。

 申請時の負債は約23億円。