レポート

株式会社伊東大和館など2社

2007/11/05

TDB企業コード:410025434 静岡県伊東市 旅館経営 民事再生法の適用を申請 負債80億3800万円

「静岡」 旅館経営の(株)伊東大和館(資本金1736万円、静岡県伊東市寿町1-1、代表山本智一氏、従業員160名)と(株)下田大和館(資本金1000万円、静岡県下田市吉佐美2048、同代表、従業員100名)の2社は、11月5日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。

 申請代理人は松田耕治弁護士(東京都千代田区丸の内2-2-2、電話03-6212-5711)ほか5名。

 監督委員には土岐敦司弁護士(東京都千代田区神田司町2-10-8、電話03-5298-8833)が選任されている。

 (株)伊東大和館、(株)下田大和館ともに1973年(昭和48年)7月に設立。(株)伊東大和館は「伊東大和館」、「青山やまと」を、(株)下田大和館は「下田大和館」を経営。明治期に湯治宿を創業し、その後1927年(昭和2年)に温泉旅館「大和館」を開業、その後73年7月に法人改組。90年頃までは両社ともに20億円近い年収入高をあげ、順調に推移していた。

 しかし、昨今の景気低迷、団体客の減少などにより、ここ数年は収入高が伸び悩むなか営業利益は確保していたものの、(株)伊東大和館においては96年の「青山やまと」の新規開業、(株)下田大和館においては飲食店事業や大浴場の増設などでの金融機関からの借入金負担が重荷となっていた。

 負債は(株)伊東大和館が約54億6200万円、(株)下田大和館が約25億7500万円、2社合計で約80億3800万円。

 なお今後、(株)ジェイ・ウィル・パートナーズ(東京都千代田区)がスポンサーとなり、同社のバックアップのもと、事業の再建を図る予定で、旅館の運営はこれまで通り継続する。

 債権者説明会は、11月9日(金)午前10:30より伊東大和館コンベンションホール「華ひろば」及び同日午後3時より下田大和館シーサイドルームにて開催予定。