レポート

株式会社アトラスプロモーション

2007/08/07

TDB企業コード:986709883 東京都豊島区 子どもモデル・シニアモデル派遣 芸能プロダクション経営 破産手続き開始決定受ける

「東京」 (株)アトラスプロモーション(資本金1000万円、豊島区西池袋5-8-8、代表泉俊光氏、従業員200名)は、7月31日に東京地裁へ自己破産を申請していたが、8月3日に破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は天海義彦弁護士(千代田区九段北4-1-5、電話03-3263-3571)。財産状況報告集会期日は11月12日午後1時30分。

 当社は、1994年(平成6年)4月に設立。設立当初は結婚相談所と小中学生向けの塾の運営を手がけていたが、これらの事業は軌道に乗らず、2000年から芸能プロダクションへと業態変更した。子供を主体としたモデル派遣業を主にてがけ、15才(中学3年生)未満の子どもモデルおよび40歳以上のシニアモデル(登録者約2万人)を雑誌やテレビCM制作会社へ派遣し、2005年12月期には年収入高約7億円を計上していた。

 また、代表の出身地である富山県で、男子プロバスケットボールリーグbjリーグ「富山グラウジーズ」や、サッカー北信越1部リーグ「ヴァリエンテ富山」のスポンサーを務めるなど、地域スポーツ事業に乗り出していた(いずれも2007年3月までに提携は解消)。

 しかし、今年に入り2003年以降の2年間で合計約2億5000万円の所得を隠し約7000万円を脱税していたことが判明し、法人税法違反容疑で東京地検に告発された。その後も、信用回復には至らず、先行きの見通しが立たないことから今年4月下旬に大半の従業員を解雇、全事業所を閉鎖し、事業継続を断念していた。

 負債は約2億3400万円。