レポートミートホープ株式会社

2007/07/17

TDB企業コード:090044071 北海道苫小牧市 食肉加工・卸 食肉偽装事件関連 自己破産を申請 負債6億7000万円

「北海道」 ミートホープ(株)(資本金1500万円、苫小牧市入船町3-3-23、代表田中稔氏)は、7月17日に札幌地裁苫小牧支部へ自己破産を申請した。

 申請代理人は岡田秀樹弁護士(苫小牧市表町3-2-13、電話0144-34-9514)。

 当社は、1976年(昭和51年)6月に設立された食肉加工・卸売業者。道内トップクラスの業者として本店工場のほか、「汐見工場」(苫小牧市汐見町)、「東京事務所」(東京都荒川区)を構え、大手食品会社のほか、スーパーマーケット、ホテル、レストランなどを得意先として、2006年3月期には年売上高約16億4500万円を計上していた。

 しかし、収益面では8000万円にものぼる役員退職金の支給から同期において約3100万円の当期損失計上に終わっていた。そうしたなか、今年6月20日に当社による牛肉ミンチの偽装が発覚。外国産牛肉を国産と偽って販売したことや賞味期限前後の冷凍食品をメーカーから買い取り、期限を改ざんして転売していたことなどが相次いで表面化し、農林水産省の立ち入り検査や北海道警察の家宅捜索を受けるなど対外信用が大きく失墜していた。事件の表面化以降は工場の製造ラインをストップしていたほか、取引先からの返品や取引中止が相次ぎ、事業継続が困難な状況に追い込まれ、6月29日には全従業員を解雇していた。

 負債は約6億7000万円。