レポート

三富建設株式会社

2007/04/17

TDB企業コード:830225264 大分県大分市 建築工事、土地開発・マンション分譲 民事再生法の適用を申請 負債31億円

「大分」 三富建設(株)(資本金5000万円、大分市森445-4、登記面=大分市森446-1、代表河村善一氏、従業員21名)は、4月13日に大分地裁へ民事再生法の適用を申請し、同月16日に同地裁より保全命令を受けた。

 申請代理人は、山本草平弁護士(大分市荷揚町10-13 大分法曹ビル303、電話097-538-1313)、吉田祐治弁護士(大分市中島西1-4-18 NCビル301、電話097-536-3602)。

 当社は、1973年(昭和48年)10月に宅地建物取引業を主目的として宗光商事(株)の商号で設立したのち、74年8月に解散していたものを、83年7月に現代表が買収と同時に現商号へ変更。本店を大分市山津町から大分市森へ移転し、建築工事や土地開発分譲へと事業内容を変更して営業を開始した。本社地周辺の開発が急速に進み始めたのが追い風となって大型の分譲土地の開発やマンション分譲事業にも着手し、ピーク時の97年3月期には約30億円の年売上高を計上した。

 しかし、本社周辺の開発が一段落したのに加え、代表の体調不良による営業力低下などから受注が減少、年売上高は98年3月期から3期連続して10億円を大きく割り込み、厳しい経営状態に陥った。 その後、代表の復帰とともに受注も回復し年売上高は10億円以上を計上するようになったものの、大幅な未処分損失を抱えるなど従前より採算面は低調だったうえ、最近建設中であった分譲マンションの販売が思うように進まず、金融機関からの資金調達も限界に達していたため、今回の措置となった。

 負債は約31億円の見込み。