レポート株式会社佐田住宅センタ-など2社

2007/03/30

TDB企業コード:220081119 群馬県前橋市 元・住宅建売・建設、宅地分譲 元・佐田建設(株)グループ 自己破産を申請 負債190億円

「群馬」 (株)佐田住宅センター(資本金1億円、群馬県前橋市千代田町1-1-20、代表今井満次氏)は3月29日に、関連会社の丸徳興業(株)(資本金6000万円、群馬県前橋市天川大島町1-7-10、代表松永健氏)は、30日に前橋地裁へ自己破産を申請した。

 (株)佐田住宅センターの申請代理人は足立進弁護士(群馬県前橋市大手町3-4-5、電話027-231-9612)。丸徳興業(株)の申請代理人は石田弘義弁護士(群馬県前橋市大手町1-11-5、電話027-223-1510)。

 (株)佐田住宅センターは1970年(昭和45年)11月に東証1部上場の佐田建設(株)および同グループ企業を経営母体として設立された住宅建売・建設、宅地分譲業者。佐田建設(株)グループの不動産部門、住宅部門としてスタートし、借入の50%近くを同社から調達するなど歩調を併せた運営で2002年3月期には年売上高約31億1300万円を計上していた。

 丸徳興業(株)は1960年(昭和35年)4月に東証1部上場の佐田建設(株)を経営母体として設立された建設資材卸売、建築工事業者。同社からの受注が概ね70%を占めていた。設立当初は、建設資材卸売を主軸としていたが、その後は建築工事も行い1997年6月期の年売上高は約243億7500万円を計上していたが親会社からの受注減少にともなって業容の縮小を余儀なくされ、2003年6月期の年売上高は約108億7200万円に縮小していた。

 こうしたなか、2004年1月に資金調達の後ろ盾となっていた佐田建設(株)が「私的整理に関するガイドライン」に基づく再建計画を発表。その後、同社の子会社から切り離されメーンバンク主導による処理過程で今回の措置となった。

 なお、2社とも2004年9月より休眠状態となっていた。

 負債は(株)佐田住宅センターが約140億円、丸徳興業(株)が約50億円。