レポート

株式会社川栄ほか1社

2000/08/07

TDB企業コード:400297271 愛知県知多郡 冷凍水産加工・製造 民事再生手続き開始を申請 負債78億円

「イカの川栄」で知られる冷凍水産加工の(株)川栄(資本金8000万円、愛知県知多郡南知多町豊浜田名畑1-1、川口史朗社長、従業員61人)は、8月7日名古屋地裁へ民事再生手続きの開始を申請した。
申請代理人は田嶋好博弁護士(名古屋市中区丸の内2-2-7、電話052-203-1308)。
同社は1919年(大正8年)創業、53年(昭和28年)5月設立の(資)川栄商店を母体に、78年(昭和53年)9月に(株)川栄を別途設立し、翌79年1月に(資)川栄商店を吸収した。
冷凍イカ等の扱いでは「イカの川栄」の名前で地元トップクラス業者として知られ、85年8月には約6億円を投資して加工工場を建設。大手食品業者向けにイカ(55%)を主体に、スリ身、サバ、エビ、マスなどを扱い、ピーク時の84年12月期には年売上高約152億4500万円を計上していた。
その後は、モンゴウイカの海外加工が盛んとなり、海外品との競合から受注が落ち込み業績はじり貧となっていた。さらに、近時の需要の減少と販売価格の低下から、99年同期には年売上高が約53億100万円まで低下し、経常赤字に転落していた。
今期に入っても業績は一段と悪化し、過去の借り入れ負担からさらに資金繰りが多忙化したことで、自主再建を断念し今回の措置となった。
また、関係会社の師崎水産(株)(資本金2000万円、知多郡南知多町片名新師崎5-2、同社長、従業員20人)も、親会社に連鎖する形で、8月7日名古屋地裁へ民事再生手続きの開始を申請した。
負債は(株)川栄が約63億円、師崎水産(株)が約15億円で、2社合計の負債は約78億円。