レポート

株式会社村井

2006/08/31

TDB企業コード:390042324 福井県坂井市 眼鏡枠卸 民事再生法を申請 負債56億3000万円

「福井」 (株)村井(資本金9500万円、坂井市坂井町福島9-1-1、代表村井勝氏、従業員55人)は、8月31日に福井地裁へ民事再生法を申請した。

 申請代理人は軸丸欣哉弁護士(大阪府大阪市中央区北浜3-6-13、電話06-6202-4776)。監督委員は杉原英樹弁護士(福井市宝永3-27-22、電話0776-23-3402)。

 当社は、1971年(昭和46年)9月に設立。2003年1月に老舗の眼鏡枠卸業者である親会社の(株)村井(1928年9月創業、44年7月法人改組)と合併し、当社が存続会社となり、商号を(株)村井に変更したもの。

 旧・村井は、1973年「イヴ・サンローラン」と眼鏡枠のライセンス契約を交わして以降、「ジャンポール・ゴルチエ」「ソニア・リキエル」など有名ブランド品を主力に事業を展開し、「Fu-ga」など自社ブランド商品の開発・販売も積極的に行って業容を拡大。ニューヨーク、香港などに拠点を置き、国内も地域別に販売会社を設立するなど営業基盤を構築し、業界内で確固たる地位を築き、ピーク時の96年12月期には年売上高約89億200万円を計上していた。

 しかし、消費が低迷するなか、2001年6月には主力商品であった「イヴ・サンローラン」のライセンス契約が終了。新商品の投入も奏効せずに業績は悪化し、2002年同期の年売上高は約31億9200万円にまで落ち込み、3期連続欠損計上を余儀なくされていた。

 このため、製造部門子会社であった当社は、2003年1月に親会社(旧・村井)と合併後は、眼鏡枠の製造から撤退し卸部門に特化。大幅な人員削減や遊休不動産の売却などで立て直しを目指したが、海外からの低価格品の攻勢や過大な有利子負債が経営を圧迫していた。新ブランド投入や新規取引先の開拓などを進めたものの、2005年同期の年売上高は約18億6700万円にまでダウンし、約2億2900万円の当期損失を計上し事態はさらに深刻化していた。今期に入っても苦戦が続き資金繰りのメドが立たなくなり、自力での再建を断念した。

 負債は約55億6600万円。