レポート

石川ライフクリエート株式会社

2006/03/02

TDB企業コード:382000670 石川県金沢市 老人ホーム経営、介護支援事業 RCCより会社更生法申し立てられる 負債54億1000万円

「石川」 石川ライフクリエート(株)(資本金2億円、金沢市粟崎町4-80-2、代表奥田美保氏、従業員45人)は、3月1日に債権者である整理回収機構(RCC)より大阪地裁へ会社更生法を申し立てられ、同日保全命令を受けた。

 保全管理人は石井教文弁護士(大阪府大阪市北区堂島浜1-2-6、電話06-6344-1550)。

 当社は、1989年(平成元年)4月に設立され、92年8月に有料老人ホーム『シニアユートピア金沢』をオープンした。

 館内施設として温泉設備を完備するなど富裕層を主な対象とし、館内には医療法人のクリニックが設置されていたほか、デイサービスセンター『アカシアの丘』も併設され、生涯サービスの提供を実現していた。

 しかし、バブル期に計画が立てられたため施設建設に多額の資金を投じ、入居一時金の金額設定も高額であったことから入居者数が伸び悩んでいた。このため、オープン当初より多額の欠損計上が続き、財務面は大幅な債務超過となっていた。

 その後も財務状況は改善せず、代表一族の個人資産を投入するなどして赤字を補填してきたが、主力行であった石川銀行が2001年12月末に経営破綻。

 このため、RCCに債権の大半が譲渡され、同機構を交えて再建を目指していたが、現代表就任直後の2003年4月には、「2001年11月以降に配布したパンフレットなどに消費者を誤認させるような表示をしていた」として、公正取引委員会から景品表示法違反(不当な表示の禁止)で排除命令を受けていた。

 さらに、同年5月には、「提供サービスを偽って入居を勧誘し不当な入居契約を結ばされた」として、元入居者より損害賠償を求める訴えを金沢地方裁判所に起こされていた(2005年11月に当社に対し一部支払いを命じる判決)。

 2004年7月期の年収入高は約5億3000万円にとどまるなど、その後も業況は回復しなかった。

 負債は2005年7月末時点で約54億1000万円。