レポート

天龍商事株式会社

2006/02/08

TDB企業コード:580556015 大阪府大阪市中央区 パチンコホール経営 再生手続き開始決定受ける 負債55億円

「大阪」 天龍商事(株)(資本金2800万円、大阪市中央区本町橋1-7、代表平沼漢一氏ほか1名、従業員60人)は、1月27日に大阪地裁へ民事再生法を申請し、2月2日に同地裁より再生手続き開始決定を受けた。

 申請代理人は齋藤哲夫弁護士(大阪市北区梅田1-2-2、電話06-6442-8816)。監督委員には尾川雅清弁護士(大阪市北区西天満4-1-15、電話06-6364-1133)が選任されている。

 当社は、1954年(昭和29年)創業、61年(昭和36年)6月に法人改組。「天竜会館」などの店名で、一時期は本店のほか大阪府および和歌山県下にパチンコホール7店舗を展開。また、ボウリング場、駐車場、麻雀店、お好み焼き店、コンビニエンスストアFC店なども併設、ピーク時の92年6月期には年収入高約252億円を計上していた。

 しかし、近年は大型チェーン店の関西進出に伴う競合激化や個人消費の低迷などで来店客数が減少傾向にあり、2005年同期の年収入高は約115億円にまでダウン。パチンコ台の入れ替えなど設備投資に伴う借入金も負担となり経営内容は悪化していた。

 このため、ボウリング事業からの撤退や、本店以外の店舗の分離・分社化などのリストラを進めていたが業況は好転せず、取引行の破綻の影響も重なり、今回の措置となった。

 負債は約55億円。