レポート

ベルネット株式会社

2006/01/25

TDB企業コード:984375959 東京都千代田区 通信機器販売、電気通信工事 自己破産を申請 負債271億7400万円

「東京」 ベルネット(株)(資本金29億8387万7937円、千代田区一ツ橋1-1-1、代表山根康嗣氏、従業員40人)は、1月23日に東京地裁へ自己破産を申請した。

 申請代理人は栃木敏明弁護士(千代田区麹町3-3、電話03-3234-8778)。

 当社は、1989年(平成元年)9月に設立。PBX(構内電話交換設備)のシステム設計、施工、保守を中心に、パソコンLANなどのコンピュータネットワークの環境プランニング、システム構築、運営なども手がけ、近年はコンピュータ機器類の販売も開始し業容を拡大していた。ベンチャーキャピタルなどからの出資を受け、一時は上場を目指すまでとなり、2001年3月期の年売上高は約74億7300万円を計上。その後もインターネット電話の技術供与事業などネットワークソリューション部門が好調だったことで、2004年同期の年売上高は約236億4700万円にまで伸長していた。

 しかし、この間急激な業容拡大に伴う先行投資の影響から資金需要は旺盛であったものの、借入金が膨らむなど不安定な運営となっていた。また、2005年には、得意先からの回収が遅れたことから当社も支払い遅延が発生、金融機関への返済も遅れる事態に陥っていた。2005年同期には会計基準を変更したこともあり、年売上高は約139億2700万円にとどまる一方、不良在庫の評価損やデリバティブ取引に伴う投資損失引当金の計上により、約46億7700万円の大幅な赤字決算を余儀なくされていた。

 さらに、多額の借入金の返済時期が一部集中したうえ、業績の悪化から予定していたIPOの時期が遅れるなど、資金繰りは多忙化。こうしたなか、役員の辞任や代表の交代が行われる一方、事業提携先を模索しながら資産売却などで自力再建を目指したものの奏功せず、事業継続を断念した。

 負債は債権者185名に対して約271億7400万円。