レポート株式会社マリンエキスプレス

2006/01/18

TDB企業コード:984246961 宮崎県宮崎市 カーフェリー運航 特別清算開始決定受ける 負債340億円

「宮崎」 (株)マリンエキスプレス(資本金20億4000万円、宮崎市港3-14、登記面=東京都中央区八丁堀2-30-13、清算人堀川征夫氏)は、2005年12月28日に東京地裁より特別清算開始決定を受けていたことが判明した。

 当社は、1990年(平成2年)8月に設立。同年10月に解散したカーフェリー大手の日本カーフェリー(株)の事業を継承する形で12月より本格的に事業をスタートし、92年に現商号へ変更した。

 カーフェリー運営を主体に、船舶内での食堂および売店の運営も手がけ、運航路線は、細島(宮崎)~高知~川崎を結ぶ「パシフィックエキスプレス」、宮崎~那智勝浦(和歌山)~川崎を結ぶ「フェニックスエキスプレス」で、2000年3月期の年収入高は約90億7600万円を計上していた。

 しかし、新船導入や赤字補填に伴う銀行借り入れが経営を圧迫。このため、所有船舶を売却し、関連会社から庸船する形で金利負担を軽減するなど立て直しに努めてきたが依然として経営環境は厳しく、2005年同期の年収入高は約63億6200万円まで低迷、原油高騰の影響も受け連続欠損計上を余儀なくされていた。

 2005年6月より運休となり、カーフェリー事業は事実上停止、同年10月11日開催の株主総会で解散を決議、翌12日には登記面本店を東京都へ移し、今回の措置となった。

 負債は約340億円。