レポート株式会社マルナカ興産など3社

2006/01/18

TDB企業コード:580655345 東京都港区 不動産賃貸、資産管理 ダイエー創業者・中内功氏の資産管理会社 特別清算開始決定受ける

「東京」 (株)マルナカ興産(資本金1679万2500円、港区麻布台2-2-9、清算人辻川昌男氏)と、(株)中内インターナショナル(資本金5000万円、同所、同清算人)および(株)フロンティア開発(資本金5000万円、同所、同清算人)の3社は、2005年12月8日開催の臨時株主総会で解散を決議し、東京地裁へ特別清算を申請、同月28日に同地裁より特別清算開始決定を受けていたことが判明した。

 (株)マルナカ興産は、1972年(昭和47年)6月に設立。大手スーパーのダイエーの創業者である中内功氏により不動産賃貸業を主目的に設立された経緯があり、ダイエーグループへの不動産賃貸などを行い、2003年5月期には年収入高約19億6700万円を計上。以前にはダイエーの大株主(2005年2月末時点で3.03%を保有)でもあった。

 (株)中内インターナショナルは、1989年(平成元年)10月の設立で、中内氏の資産管理会社としての側面を持ち、やはりダイエーの大株主(2005年2月末時点で3.06%を保有)として名を連ねていた。また、(株)フロンティア開発は、1987年(昭和62年)8月の設立で、建築設計・監理のほか、一時は不動産分譲などを手がけていた。

 その後、ダイエーの再建問題で中内氏は2000年10月にダイエーの代表取締役を退任、さらにダイエーグループは2004年10月から産業再生機構の支援で再建を目指すことになった。このため、マルナカ興産ほかはダイエーグループとの資本関係もなくなり、数年前からは債権債務の清算に入っていた。

 負債の詳細は判明しないが、2003年5月末時点で(株)マルナカ興産は約440億円の負債を抱えていたが、その後の資産処分によって負債は減っている模様。