レポート日本サン・ランド株式会社

2000/07/13

TDB企業コード:983222811 東京都中央区 会員制リゾートホテル開発、運営 民事再生手続き適用を申請 負債70億円

日本サン・ランド(株)(資本金2億6500万円、東京都中央区日本橋浜町2-30-6、登記面=港区3-15-13、赤塩裕社長、従業員6人)は、6月28日に東京地裁へ民事再生手続き開始を申請し、同月29日に保全命令を受けていたことが判明した。
申請代理人は、鈴木秀男弁護士(東京都千代田区平河町2-7-5、電話03-3263-9391)。なお、監督委員には塩津努弁護士(東京都中央区日本橋3-1-4、電話03-3271-5067)が選任されている。
当社は、1984年(昭和59年)9月にオーナーズシステムのリゾートホテルの運営、管理を目的に設立された。会員制オーナーズホテル方式を採用し、土地建物の共同所有権付きの会員権を募集するという独自のホテル運営システムを展開していた。
88年6月に「ホテル・アクシオン館山」(千葉県)を開業し、続いて91年10月には「ホテル・アクシオン会津高原」(福島県)、93年10月には「ホテル・アクシオン軽井沢」(長野県)をそれぞれオープンし、94年9月期には年収入高約6億600万円を計上していた。
その後も95年7月には、グァム島に現地法人アクシオンホテルグァム(株)を設立するなどして海外へも事業展開を図り、99年10月には「ホテル・アクアシオングァム」をオープンしていた。
しかし、近年の景気低迷により会員権販売が低調に推移していたことに加え、借り入れ金負担も重く、99年同期には年収入高約2億2500万円にまで落ち込み、2期連続で欠損計上を余儀なくされていた。
こうしたなか、リゾートホテル会員権の預託金に対する返還請求が相次ぎ、これに対処することが困難なことから、今回の措置となった。
負債は、約70億円。