レポート木村建設株式会社

2005/12/01

TDB企業コード:870016465 熊本県八代市 建築工事 耐震構造計算書偽造問題関連、続報 自己破産を申請 負債56億9616万3244円

TDB企業コード:870016465

 木村建設(株)(資本金9997万5000円、熊本県八代市敷川内町970-1、代表木村盛好氏)は、12月1日に東京地裁へ自己破産を申請した。

 申請代理人は舞田邦彦弁護士(熊本県熊本市水道町14-27、電話096-278-7270)。

 当社は、1963年(昭和38年)11月創業、71年(昭和46年)7月に(株)木村鉄建建設として法人改組し、77年6月に現商号へ変更した。

 民間建築工事の受注が主体で、福岡市、広島市に支店を設置するほか、93年12月には東京支店を開設して、全国規模で事業展開を行っていた。ローコスト・短工期の建設工法を強みにしてホテル、マンション、アパートなどの大型物件の建築工事を中心に急成長し、2005年6月期には過去最高の約127億7400万円の年売上高を計上していた。

 しかし、このほど発覚した姉歯建築設計事務所(千葉県市川市)による耐震構造計算書の偽造問題で、複数の竣工済みのマンションやホテルで当社が施工者だったことが明らかとなり、建設中の物件は工事ストップに追い込まれるなど対外信用は著しく失墜、11月21日に決済難に陥り、翌22日付で事業を停止していた。

 申請代理人によると、債権者は1069名で、相殺後の負債は56億9616万3244円。