レポート

株式会社安栄

2000/07/06

TDB企業コード:100050346 宮城県仙台市青葉区 不動産売買 2回目不渡り 負債320億円

(株)安栄(資本金3000万円、宮城県仙台市青葉区春日町7-32、伊藤孝男社長)は、7月4日に七十七(本店)で2回目不渡りを出し、事実上倒産した。
同社は1973年(昭和48年)2月に(株)安栄一級建築事務所の商号で設立された。77年2月に現商号に変更され、住宅地の企画・設計から造成工事まで一貫した開発事業に実績を有し、分譲マンション事業や複合商業施設の開発も手がけるなど不動産総合開発業者として事業を拡大。92年3月期には年売上高約57億5900万円を計上していた。
しかし、バブル崩壊後の不動産市況の低迷から仙台市青葉区で展開していた約4万㎡の複合商業施設用地の利用計画が頓挫し、用地取得時の過大な借入金が負担となっていた。また、分譲間近となっていたマンションの建設も資金難により中断に追い込まれ、99年同期の年売上高は約1億3800万円に落ち込み、大幅な債務超過状態が続いていた。このため、分譲マンション事業の一括売却で債務圧縮に努めていたが、この間の97年11月にはメーンバンクの徳陽シティ銀行が経営破綻したことで、同行からの借入金が整理回収機構に移されるなど資金調達も限界に達し、今回の事態となった。
負債は約320億円。