レポート

昭和鋼機株式会社など2社

2005/04/13

TDB企業コード:985320801 東京都千代田区 サッシ・カーテンウォール製造、サッシ工事 会社更生法を申請 負債90億円

「東京・埼玉」 昭和鋼機(株)(資本金2億3020万円、千代田区東神田2-10-6、代表高田裕光氏、従業員163人)は、4月12日に東京地裁へ会社更生法を申請し、同日保全管理命令を受けた。

 保全管理人には長屋憲一弁護士(千代田区平河町2-4-13、電話03-5226-1116)が選任されている。

 当社は、1944年(昭和19年)2月に設立。業界中堅のビル用サッシメーカーでサッシ(55%)、カーテンウォール(45%)などを扱っていた。自社工場での製造のほか、一部外注加工も手がけ、大手建設業者から受注を得て、ピーク時の93年9月期には年売上高約152億6300万円を計上していた。

 しかし、その後はオフィスビル需要の低迷や受注競争の激化に加え、得意先からの値引き要請が厳しく業績はジリ貧となり、2004年同期の年売上高は約52億1300万円にまで落ち込んでいた。

 この間、2002年3月には佐藤工業(株)(中央区、会社更生法)に約3000万円の不良債権が発生。低収益が続き、過去の設備投資負担が重荷となるなか、2003年以降は取引金融機関の債権が整理回収機構(RCC)や外資系サービサーに相次いで譲渡されるなど、動向が注目されていた。

 なお、子会社でサッシ取付工事の昭和鋼機サービス(株)(資本金2000万円、埼玉県入間郡三芳町上富1163、同代表)も、同日東京地裁へ会社更生法を申請し、保全管理命令を受けている。

 負債は2社合計で約90億円。

 また、債権者説明会を4月21日午前10時より(財)全電通労働会館(千代田区)にて開催する予定。