レポート

井出製紙株式会社

2005/04/11

TDB企業コード:410003052 静岡県富士市 板紙製造 破産手続き開始決定受ける 負債96億円

「静岡」 井出製紙(株)(資本金1億円、富士市今泉1-18-1、代表井出正眞氏、従業員192人)は、4月11日に静岡地裁富士支部へ自己破産を申請し、同日同地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 申請代理人は小長谷保弁護士(富士市中央町1-10-2、電話0545-53-1363)。

 当社は、1946年(昭和21年)2月に設立された板紙製造業者。高級白板紙を中心に、洗剤などトイレタリー商品の包装箱やビール・飲料水の食品用紙などの加工紙の造も手がけていた。2工場2営業所からなる営業形態で、第一工場では主に白板紙を、第二工場では加工紙を製造し、ピーク時の83年12月期には年売上高約154億2200万円を計上していた。

 しかし、近年は安価な輸入紙が流入していたうえ、取引先は大手企業が多く、仕入れおよび販売面での柔軟な対応が難しいことから収益の低迷が続いていた。

 このため、比較的収益性の高い加工紙の製造に注力していたほか、従業員の削減や東京都内の遊休資産の売却を進めていた。近年は付加価値の高い機能紙、軽量紙の開発や加工紙の販売へのシフトをさらに強めていたが、本格的な収益の改善にはつながらず、2003年同期の年売上高は約96億2500万円に落ち込んでいた。

 その後も有利子負債の圧縮は進まず、財務内容も脆弱な状態にあったうえ、ここにきて燃料や樹脂などの仕入価格も強含みに推移し、再建が困難な情勢にあると判断、今回の措置となった。

 負債は2003年12月末時点で約96億円。