レポート

有限会社芦ノ牧グランドホテル

2005/02/15

TDB企業コード:190113000 福島県会津若松市 温泉観光ホテル経営 民事再生法を申請 負債30億円

「福島」 (有)芦ノ牧グランドホテル(資本金2785万円、会津若松市大戸町芦ノ牧1044、代表渡部一夫氏、従業員45人)は、2月14日に東京地裁へ民事再生法を申請した。

 申請代理人は宮川勝之弁護士(東京都千代田区丸の内1-4-2、電話03-3213-1081)ほか2名。

 当社は、1957年(昭和32年)8月に設立。会津芦ノ牧温泉地区で「芦ノ牧グランドホテル」(客室82室、収容人員440名)の経営を手がけ、同ホテルは地元では上位規模に位置づけられていた。87年10月には約23億円を投じてホテルを新築し、92年4月期には年収入高約14億円を計上していた。

 しかし、バブル崩壊からその後の業績はジリ貧となり、97年には代表を創業者の坂内氏から現代表に交代し、主力行主導で経営再建に努めていた。

 その後、99年の福島空港への国際線乗り入れ開始に伴い、韓国など海外からの集客にも注力し、年間で入り込み客数約6万人を確保していたが、消費の長期低迷から宿泊単価の下落が続くなど収入減少に歯止めがかからず、2004年同期の年収入高は約7億2400万円にまで低迷。収益性が改善されないなか近時は採算割れが続き、過去の設備投資負担も経営を圧迫していた。

 負債は債権者約160名に対し約30億円。なお、営業は継続中。