レポート

株式会社古牧温泉渋沢公園

2004/11/26

TDB企業コード:120075404 青森県三沢市 ホテル、レジャー施設など経営 民事再生法を申請 負債220億円

「青森」 (株)古牧温泉渋沢公園(資本金9000万円、三沢市字古間木山56、代表杉本正行氏、従業員335人)と、関係会社の十和田観光開発(株)(資本金9000万円、同所、同代表、従業員21人)は、11月26日に東京地裁へ民事再生法を申請し、同日保全命令を受けた。

 申請代理人は鈴木五十三弁護士(東京都港区虎ノ門4-3-20、電話03-3578-8681)。

 (株)古牧温泉渋沢公園は、1951年(昭和26年)12月に設立。JR三沢駅そばに敷地面積22万坪の土地に「古牧温泉渋沢公園」の名称で、カッパ沼公園、民族博物館、郷土資料館、結婚式場、ボウリング場、室内プールなどを有し、青森県内のみならず全国的にも有数の観光施設として知名度を誇っていた。また十和田湖畔や奥入瀬渓流沿いに観光ホテルや観光センターなどの運営も手がけ、2001年12月期の年収入高は約85億600万円を計上していた。

 しかし、景気低迷による国内旅行の不振や同業者間の価格競争などで、ホテル利用客数は減少。この間、施設拡充など多額の設備投資を行ったが、借入金負担が重荷となり返済も滞るなど、余裕のない資金繰りとなっていた。2003年同期期は、東北新幹線八戸開業の効果でホテル収入は伸びたものの、宴会・結婚式事業が不振のため、年収入高は約80億4800万円にとどまり、約1億8500万円の当期損失を計上していた。

 十和田観光開発(株)は、1992年(平成4年)11月に(株)古牧温泉渋沢公園のホテル経営部門を一部分離する目的で設立された。十和田湖事業部として「十和田湖グランドホテル」などを運営するほか、奥入瀬事業部として「奥入瀬渓流グランドホテル」などの施設を所有し(株)古牧温泉渋沢公園へ賃貸する形で、97年3月期には年収入高約16億9400万円を計上していた。

 しかし、観光客の減少から、宿泊客数、飲食収入、土産品販売がいずれも低調となり、2003年同期の年収入高は約11億5400万円に減少していた。ホテル建設などにともなう借入金が重荷となり経営を圧迫。親会社とともに、金融機関に対して返済減額措置を要請するなど、余裕のない資金繰りが続いていた。

 なお、会社側では「ゴールドマン・サックス・グループとスポンサー契約を締結しており、今後も経営するホテルなどは、通常通りの営業をする」としている。

 負債は、(株)古牧温泉渋沢公園が約130億円、十和田観光開発(株)が約90億円で、2社合計では約220億円。