レポート

株式会社古賀乃井

2004/09/29

TDB企業コード:520015087 和歌山県西牟婁郡 温泉旅館経営 債権者より会社更生法を申し立てられ、保全管理命令受ける 負債184億円

「和歌山」 (株)古賀乃井(資本金1億8000万円、西牟婁郡白浜町3753、代表前田昌一氏、従業員135人)は、9月28日に債権者である(株)紀陽銀行(和歌山市)より大阪地裁へ会社更生法を申し立てられ、同日保全管理命令を受けた。

 申請代理人は月山桂弁護士(和歌山市小松原通1-5、電話073-436-0181)ほか。

 当社は、1949年(昭和24年)5月に設立。リゾート地である白浜地区で「ホテル古賀の井」(客室103室、定員419人)を運営するほか、92年7月には新たに「コガノイベイホテル」(客室172室、定員502人)を開設していた。「ホテル古賀の井」は日本三古泉に数えられる白浜温泉の温泉旅館のなかでも老舗旅館として知られ、また約140億円の建設費を投入してオープンした「コガノイベイホテル」は、「花」をテーマとする洋風を志向したもので、バリアフリー対策にも配慮し、97年12月期は年収入高約35億9700万円を計上していた。

 両ホテルとも、週末を利用した短期間旅行の人気リゾート施設として地名度を有していたが、長引く景気低迷の影響により以降の業績はジリ貧での推移を余儀なくされ、2002年同期の年収入高は約25億5000万円にまでダウン。客単価の断続的な下落に伴い収益が低迷したほか、新館建設費用に充てた多額の借入金により、財務内容は大幅な債務超過に陥っていた。このため、金融機関と抜本的な再建策を模索してきたが合意には至らず、早期に事業再生を果たすという観点に基づき、主力取引行である紀陽銀行が法的手続きを申し立てた。

 負債は約184億円。営業は通常通り継続中。