レポートエヌケー工業株式会社

2004/08/12

TDB企業コード:581095834 東京都荒川区 包装資材製造販売 事業停止、自己破産申請へ 負債37億円

「東京」 エヌケー工業(株)(資本金3億1万2500円、荒川区西日暮里5-26-8、代表中村正紀氏、従業員140人)は、8月10日に事業を停止した。
 現在、事後処理を緒方道夫弁護士(港区虎ノ門2-6-4、電話03-3500-4345)に一任しており、自己破産申請の意向。

 当社は、1986年(昭和61年)6月に設立された包装資材製造販売業者。おむすび、サンドイッチ用の包装資材のほか、紙製容器、プラスチックフィルム封筒などを扱っていた。コンビニエンスストア、ファーストフード店向けの商品を中心に、2002年5月期には年売上高約47億3900万円を計上していた。

 市況の低迷から2003年同期の年売上高は約44億9900万円に減少。工場建設などに伴う金融債務が重荷となり、連続欠損を余儀なくされていたほか、焦げ付き散発などにより財務面は悪化し、金融機関、仕入先からは債権譲渡登記を付されていた。資金繰りがひっ迫するなか、仕入先などに支援を要請していたが不調に終わり、5月17日にはりそな(九段)で1回目不渡りを出すなど対外信用は低下し、業況も改善しなかった。

 負債は2003年5月末時点で約37億円。