レポート

寳洋水産株式会社

2004/08/03

TDB企業コード:100319057 宮城県気仙沼市 冷凍水産食品製造、遠洋漁業 事後処理を弁護士に一任 負債37億円

「宮城」 寶洋水産(株)(資本金2000万円、気仙沼市魚町2-2-21、登記面=気仙沼市魚町1-2-17、代表畠山信彦氏、従業員115人)は、8月2日に取引行で1回目不渡りを出し、事後処理を小野寺康男弁護士(気仙沼市神山5-3、電話0226-24-0678)に一任した。

 当社は、1924年(大正13年)にカキ養殖業として創業。その後漁業に進出し、61年(昭和36年)7月に法人改組した。遠洋マグロ延縄漁業を主業とし、自社船舶「宝洋丸」(379トン)など4隻を所有、また本店のほか東京事務所、気仙沼市・宮城県塩釜市に工場などを有し、関係会社で「ホーヨーグループ」を形成するなど、地元でもトップクラスの知名度を誇っていた。

 ピーク時にはグループで二十数隻の船舶を所有していたが、200海里問題などによる減船政策の影響で、徐々に漁業部門から陸上部門へ業態を移行。近年はマグロの漁獲から加工・販売まで一貫した生産体制を構築し、冷凍水産食品製造64%、漁業31%、冷蔵倉庫4%、水産食料品製造1%の比率で、2001年3月期は年売上高約42億2000万円を計上していた。

 しかし、近年は水産資源不足による漁獲量の低迷と魚価安から、多額の欠損計上を余儀なくされ累損が拡大していたうえ、金融債務とグループ会社への貸付金が重荷となり、2002年同期まで債務超過に陥っていた。

 このため、2003年同期には大幅な資産の見直しを実施し債務超過を解消し、グループ全体の運営構造改善を図るなど抜本的な改革に努めていたが、2003年夏頃より輸入魚の急増による魚価安や、航海の長期化による経費の負担増などが収益を圧迫。2004年同期の年売上高は約29億8000万円にまで落ち込み、ここにて資金調達力も限界に達し、自主再建を断念した。

 負債は約37億円。