レポート

株式会社つなぎリゾート

2004/06/03

TDB企業コード:130121144 岩手県盛岡市 温泉旅館ホテル経営 民事再生法を申請、保全命令受ける 負債54億8000万円

「岩手」 (株)つなぎリゾート(資本金24億9500万円、盛岡市繋字湯ノ館74-2、代表菊川利一氏、従業員80人)は、5月28日に盛岡地裁へ民事再生法を申請し、6月2日に同地裁より保全命令を受けた。

 申請代理人は吉田杉明弁護士(東京都千代田区麹町4-3-4、電話03-3221-1547)。監督委員は石橋乙秀弁護士(盛岡市大通1-1-16、電話019-654-4757)が選任されている。

 当社は、1988年(昭和63年)5月に高弥建設(株)(盛岡市)と地元不動産デベロッパーとの共同出資で設立された温泉旅館経営業者。90年10月に総工費約80億円を投じ盛岡市郊外の繋温泉街で「ホテル紫苑」(客室数127室、収容人員700名)を建設し、当地を代表する温泉ホテルとして、20億円強の年収入高で推移していた。

 近年は不況の長期化から利用客は徐々に減少し、多額な投資負担が重荷となり、2000年6月の増資で高弥建設(株)の子会社となり、同社主導での運営となっていた。

 しかし、2002年4月に同社が民事再生法を申請したことで信用不安が加速、資金援助がなくなったうえ、2003年6月期の年収入高は約15億2600万円にとどまり、未処理損失約45億9100万円を抱え、大幅な債務超過に陥っていた。このため、金融機関主導で営業譲渡先を探していたが、ここにきて一部サービサーが債権仮差し押えを行ったため、今後の営業譲渡交渉が円滑に進まない恐れがあるとして、今回の措置となった。

 負債は約54億8000万円。