レポート株式会社タントム

2000/05/29

TDB企業コード:982481451 東京都練馬区 家電、日曜大工用品小売 第一ホテルグループ 民事再生手続き開始を申請 負債80億円

(株)タントム(資本金8000万円、東京都練馬区関町南1-1-4、柴崎安信社長、従業員90人)は、5月26日に東京地裁へ民事再生手続き開始を申請した。事件番号:平成12年(再)34号。
同社は、5月26日に東京地裁へ会社更生法適用を申請した東証1部上場のホテル経営業者、(株)第一ホテル(東京都)のグループ会社。
申請代理人は服部信也弁護士(中央区銀座4―5―1、電話03-3563-0778)。
同社は、1965年(昭和40年)8月に東証1部上場のホテル経営業者(株)第一ホテルほかグループ会社が出資する形で、バッティングセンターおよび駐車場経営を目的に設立されたが、80年4月に(株)ホームセンターキムラヤ(埼玉県)を吸収・合併して以降は、電化製品や日曜大工用品など多岐に渡る商品の小売業が主力となっていた。
バブル崩壊後の価格破壊進行を背景に、積極的な店舗展開を図り、関東圏を中心に郊外型ホームセンター「タントム」7店舗、ドラッグストア「ティ・ワン」2店舗の計9店舗を有し、98年2月期には年売上高推定101億円をあげていた。
しかし、その後は個人消費の低迷や同業者との競合などから売り上げが伸び悩み、2000年2月期の年売上高は推定95億円まで低迷。これまでの積極展開にともなう借り入れ負担から資金繰りが多忙化し、親会社(株)第一ホテルからの一部保証による資金調達で繰り回していた。
こうしたなか、(株)第一ホテルが5月26日に東京地裁へ会社更生法適用を申請(負債約1152億円)。これにより先行きの見通しが立たなくなり、連鎖する形で今回の措置となった。
負債は約80億円。なお、(株)第一ホテルグループの倒産は6社目となった。