レポート

浅野工事株式会社

2004/05/13

TDB企業コード:985015903 東京都中央区 上下水道工事、し尿処理プラント工事 特別清算を申請 負債120億円

「東京」 浅野工事(株)(資本金13億3166万円、中央区日本橋本町4-9-11、清算人片山英二氏)は、5月12日に開催された株主総会で解散を決議し、翌13日に東京地裁へ特別清算を申請した。
 申請代理人は片山英二弁護士(東京都中央区八重洲2-8-7、電話03-3273-2600)。

 当社は、1951年(昭和26年)6月に設立された土木建築工事業者で、上下水道工事、し尿処理プラント工事の請負を手がけていた。特に水処理業者としては業歴50年を超える実績と高い技術力を誇り、商社経由での受注を主体として、東京・大阪・九州地区を中心に営業基盤を確立していた。バブル期には土地取得後ビルを建築し、マンション・デベロッパーなどに対して一括売却する形式で不動産売買・開発も行い規模を拡大、ピーク時の93年5月期には年売上高約533億2700万円を計上していた。

 しかし、その後は民間建築部門の落ち込みなどから業況ジリ貧が続き、2001年同期は年売上高約300億6200万円に減少していたうえ、過去の土地開発事業凍結に伴う評価損などの計上で、当期損失額は約45億2900万円に膨らんでいた。このため、2002年に資本改善策として、主力出資先の丸紅(株)と日本鋪道(株)(現・(株)NIPPOコーポレーション)の2社を引受先とする増減資を実施。両社の支援を得て再建に取り組む一方、民間建築工事から完全撤退していたが、本業の水処理工事も公共工事縮小の影響を受け、2003年同期は年売上高約229億1300万円にとどまり、不良資産の処理負担が重荷となっていた。

 2003年11月中間期において約10億3000万円の債務超過に陥ったうえ、今期もこれを解消できない見通しであることから、今年3月26日に清算を前提とした私的整理の実施を決定。当社が手がける工事の債権債務(金融債務を除く)の全てを(株)NIPPOコーポレーションのグループ会社に継承したうえで、当社については特別清算による処理となった。

 負債は約120億円。