レポート

株式会社田中通商

2004/03/24

TDB企業コード:400564759 東京都新宿区 携帯電話販売など 破産宣告受ける 負債127億円

「東京」 (株)田中通商(資本金6億500万円、新宿区早稲田町27‐7、代表田中佐代子氏)は、3月24日に東京地裁へ自己破産を申請し、同日同地裁より破産宣告を受けた。

 破産管財人は川瀬庸爾弁護士(新宿区新宿2-8-1、電話03-3356-5251)。

 当社は、電話加入権のレンタルを目的として1987年(昭和62年)4月に設立された。その後、同業者を合併、または営業権を買い取るなど基盤の拡大を図り事業を拡大、当初、名古屋市に本社を置いていたが、91年に東京へ本社を移転、また名古屋市、浜松市、大阪市、福岡市などに支店を設置するほか、移動体通信のショップを全国主要都市に設置していた。

 通信関連再販事業やISDN回線、専用線などの取次販売、携帯電話、PHSの販売電話加入権のレンタル・販売などを手がけ、「アイテレホン」の通称で知られていた。

 特に近年は、割引電話サービス、割引電話ビリングサービスに注力していたが、このサービスは、第一種電気通信事業者から割安で通信回線を仕入れ通話料の割引きを行うほか、市内、市外・長距離、国際、移動体、インターネットなどと個別に来る請求書を一括して当社が請求するサービスで、法人顧客約1万2000社を有していた。近時の収入高構成比は再販55.3%、移動体(手数料含む)26.6%、取次手数料(移動体を除く)7.8%、加入権8.3%などで、2003年3月期の年収入高は約283億2500万円を計上していた。

 しかし、一方では電話加入権の選択性導入、需要構造の変化などからピーク時には20万口内外とみられた保有加入権は、その後9万口程度にまで減少していたうえ、本社ビルをはじめとした設備投資のほか電話加入権購入に伴う借入金負担が重荷となり、余裕のない資金繰りを余儀なくされていた。

 今年2月には企業向け通信再販事業を(株)インボイス(東証2部上場)に営業譲渡していたほか、債権譲渡登記が繰り返し設定されるなど信用不安が増していた。

 こうしたなか、3月17日に関係会社で消費者金融を手がけていた、(株)ティーシーエム(負債186億円、長野県)が会社更生法を申請したことで、当社の動向が注目されていた。

 負債は約127億円。