レポート株式会社ライカ ほか4社

2003/11/25

TDB企業コード:580346027 大阪府大阪市住之江区 大手紳士アパレル 民事再生法を申請 負債603億円

「大阪」 (株)ライカ(資本金9886万5000円、大阪市住之江区南港北1-6-39、登記面=大阪市都島区都島北通2-8-17、代表伊藤智教氏、従業員638人)は、11月25日に東京地裁へ民事再生法を申請し、同日保全命令を受けた。

申請代理人は松村正哲弁護士(東京都千代田区丸の内1-1-2、電話03-5223-7755)。

当社は、1957年(昭和32年)9月に創業、59年(昭和34年)7月に法人改
組した。メンズカジュアルウエアの大手で、主力ブランド「RAIKA STYLE」や「GREEN CLUBS」などを扱い、百貨店、専門店を得意先としてピーク時の91年7月期には年売上高約478億6400万円を計上していた。グループ会社で製造、販売、他社との差別化を図ったデザインで、売上の拡大を進める一方、85年にはレストラン事業に進出(92年に撤退)するなどして知名度を上げていった。90年には関連会社を通じて大阪南港にライカビルを設置、また東京青山で積極的な不動産投資を行った結果、借入総額はグループで約485億円(2003年7月期末)にまで膨らんでいた。

 しかし、バブル期以降は高級品を主体に売上が落ち込み、不採算ブランドや店舗のスクラップを進めた結果、2003年同期では年売上高約225億6100万円にまで落ち込み、不良在庫の処分や事業再構築の影響で大幅な特別損失を計上し、約25億7000万円の赤字決算を余儀なくされていた。

 このため、グループ会社の再編を含めたリストラ計画を策定、アパレル事業を主力取引先である伊藤忠商事(株)の関連会社に営業譲渡するプレパッケージ型の民事再生法を選択した。

 また、関係会社の(株)ライカテキスタイル(資本金9750万円、本店同所、同代表、従業員35人、婦人・紳士衣料製造卸)、(株)リマージュライカ(資本金9360万円、同所、同代表、従業員332人、婦人服卸)、(株)ルシツク・ライカ(資本金6435万円、同所、同代表、従業員10人、婦人服・紳士服小売)、(株)ライカトラスト(資本金1000万円、本店同所、代表伊藤郁子氏、従業員2人、服地・服飾用副資材卸)も同時に東京地裁へ民事再生法を申請した。

 負債は(株)ライカが約250億円、(株)ライカテキスタイルが約110億円、(株)リマージュライカが約150億円、(株)ルシツク・ライカが約90億円、(株)ライカトラストが約3億円で、5社合計では約603億円。