レポート株式会社アレイ

2003/08/19

TDB企業コード:981533357 東京都台東区 不動産業 民事再生手続き開始決定受ける 負債120億円

(株)アレイ(資本金2億円、東京都台東区東上野1-1-8、瀧口勝義社長、従業員6人)は、東京地裁へ民事再生法を申請し、8月8日に民事再生手続き開始決定を受けていたことが判明した。
申請代理人は前田博之弁護士(東京都港区虎ノ門1-16-4、電話03-3501-0781)。
同社は、1975年(昭和50年)5月に設立された。当初は総合レジャー施設の経営を目的としていたが、その後同業務から撤退し、82年から金融業に進出、事業者向け不動産担保融資を行っていた。その間、宅建免許も取得し不動産業を併営、ワールド・ジョイ(株)の商号で営業を展開し、91年4月期には年収入高約34億3300万円をあげていた。
 しかし、商工ローン事業の環境悪化などで資金調達が困難となる中、貸付債権の不良化など回収も不安定になってきたことから、数年前に新規貸付業務を止め金融業から事実上撤退し、以降は不動産売買、競売物件落札代行を中心とした不動産業に特化していた。
 しかし、金融機関からの過大な借入金を抱え、その多くが整理回収機構へ移管されるなど厳しい資金状況が続き、この間、債権者の金融機関と債務弁済についての話し合いが行われていたが、抜本的な再建を図るため、民事再生法の申請となった。
負債は約120億円。
 なお当社は、2002年5月にワールド・ジョイ(株)から(株)アレイに商号変更している。