レポート

エコー産業株式会社

2003/07/01

TDB企業コード:580157807 大阪府吹田市 金属製建具販売、同取付工事 民事再生法を申請 負債30億円

「大阪」 エコー産業(株)(資本金2億5500万円、吹田市南金田1-4-31、登記面=福井市定正町514、代表前田節ノ助氏、従業員70人)は、6月30日に大阪地裁へ民事再生法を申請し、同日保全命令を受けた。

 申請代理人は岡豪敏弁護士(大阪市北区西天満4-6-18、電話06-6362-7733)ほか。

 当社は、1969年(昭和44年)3月の設立。近畿地区を営業エリアに、大手及び中堅ゼネコンからの下請受注を得て、官公庁・病院・オフィスビル・ホテルなど向けにサッシ・スチールドア・スチールパネルなどの金属製建具の販売及び取付工事のほか、一部内装仕上工事も手掛け、98年2月期には年売上高約49億円を計上していた。

 大規模建物の建具工事を得意とし、ゼネコン筋を取引先に開拓、一定の営業基盤を確保していた。しかし、本社ビルや営業所、工場などの設備投資用の借入金が負担となっていたうえに、昨今の建設不況や公共事業削減の動きのなか、近年受注はジリ貧傾向にあり、2003年同期の年売上高は約30億7300万円にまでダウン。金利負担や受注単価の下落による採算性の悪化、回収の長期化などもあって資金繰りがひっ迫していた。このため、コスト削減などリストラ実施でしのいでいたが業況は好転せず、金融機関の支援も限界に達したことから、民事再生法の手続きでの経営再建を図ることとなった。

 負債は2003年2月期で約30億円。