レポート

巽住宅株式会社、オール興発株式会社

2003/06/27

TDB企業コード:580050678 大阪府大阪市阿倍野区 不動産業、レジャー施設経営 民事再生法を申請 負債230億円

「大阪」 巽住宅(株)(資本金4000万円、大阪市阿倍野区三明町2-1-18、登記面=大阪市阿倍野区三明町2-1、代表巽昭夫氏、従業員26人)と関係会社のオール興発(株)(資本金1000万円、大阪市阿倍野区三明町2-1-18、同代表、従業員56人)の2社は、6月26日に大阪地裁へ民事再生法を申請し、同日保全命令を受けた。

 申請代理人は水田利裕弁護士(大阪市北区西天満6-7-4、電話06-6364-0331)ほか。なお、監督委員には尾崎雅俊弁護士(大阪市中央区今橋4-3-18、電話06-6209-8880)が選任されている。

 巽住宅(株)は、1951年(昭和26年)5月に創業、64年(昭和39年)9月に法人改組した老舗の中堅住宅販売業者。近畿地区を営業エリアとして、自社ブランドの一戸建分譲住宅「鋼邸」などや分譲マンション「リエラ」シリーズを手がけるほか、所有するマンションやゴルフ練習場・バッティングセンター・スイミングスクール・商業施設をグループ会社などへ賃貸し、ピーク時の82年1月期の年売上高は約140億円を計上していた。当社を中核に、建築部門や不動産管理部門・遊技場経営会社など数社でグループを形成、南大阪地区や東大阪市内で数多くの住宅・マンションの販売実績を残していた。

 しかし、販売用不動産の先行取得や関係会社への貸付金負担で、ピーク時の借入金は約320億円まで膨らんでいたうえ、その後の不動産不況で業績が悪化。99年同期の年売上高は約27億4600万円にまで落ち込み、支払金利負担などから採算性は悪化していた。このため、預金との相殺や不動産処分により借入金を約180億円にまで削減、ゴルフ練習場やプールの閉鎖などの経営再建策を策定していた。2003年同期には年売上高約47億1700万円まで回復させていたが、依然として金利負担が重荷となり、不良資産処理などの損金処理から利益面は低調に推移していた。さらに関係会社の多額の焦げ付き発生により当社の資金繰りも悪化、自力再建を断念した。

 オール興発(株)は、1975年(昭和50年)3月、巽住宅(株)のレジャー部門管理会社として(株)ニュー松原ゴルフセンターの商号で設立、76年3月に現商号となった。巽住宅グループの1社として、スイミングスクール、ゴルフ練習場、バッティングセンター、浜寺ジャンボプール、浜寺温泉など各種レジャー施設の運営を手がけ、2002年3月期には年収入高約16億9200万円を計上していた。しかし、駐車場、カラオケボックスなどの閉鎖や、各施設の稼働率の低下から減収基調で推移していた。

 負債は、巽住宅(株)が約200億円、オール興発(株)が約30億円、2社合計で約230億円。