レポート株式会社すみれホテル

「北海道」　（株）すみれホテル（資本金1000万円、札幌市中央区北1条西2-1、代表中島利行氏、従業員65人）は、6月3日に札幌地裁へ民事再生法を申請した。

　申請代理人は愛須一史弁護士（札幌市中央区南1条西4、電話011-251-9696）ほか1名。

　当社は、1949年（昭和24年）創業、61年（昭和36年）1月に法人改組。札幌市中央区の「すみれホテル」の経営を手がけ、近年のピークとなる97年12月期には年収入高約11億6000万円を計上していた。

　長引く景気低迷による個人消費の冷え込みから、婚礼・宴会部門が低迷していたうえ、道内観光客数の減少などから、近年は集客の落ち込みを余儀なくされ、2002年同期の年収入高は約8億6400万円にとどまっていた。同業他社との価格競争から利幅確保が難しく、設備投資に伴う借り入れ負担も重荷となり資金繰りはひっ迫。今期も、近隣の大型ホテルとの競争により、業況は一層悪化していた。

　負債は約34億9000万の見込み。