レポート

株式会社ロームほか5社

2003/04/10

TDB企業コード:580126909 大阪府大阪市北区 カーテン類卸 破産宣告受ける 負債53億3600万円

「大阪」  (株)ローム(資本金1億2000万円、大阪市北区豊崎6-10-11、代表宮川憲雄氏、従業員68人)は、4月10日に東京地裁へ自己破産を申請し、同日破産宣告を受けた。

 破産管財人は藤原総一郎弁護士(東京都千代田区丸の内1-1-2、電話03-5223-7777)。

 当社は、1951年(昭和26年)4月に常盤商事(株)として設立後、91年3月に現商号に変更。室内装飾品の卸売業者として、カーテン42%、クロス14%、ムートン10%、クッションほかを扱うもので、主力ブランド「ローム」に加え「フランコフェラーロ」、「シービー」などのブランド名で、百貨店、量販店、通販業者向けを主力として販売し、ピーク時の91年12月期には年売上高約163億8600万円を計上していた。

「ローム」の他、大手メーカーとの共同企画品などを積極的に開発、製造関連子会社を通じて製造し、業容の拡大を図っていた。しかし、その後は百貨店の通販部門や、得意先のインテリア売場の縮小、そごうやマイカルの破たんも影響したことから売り上げは減少に転じ、2002年同期には年売上高約73億6400万円にまでダウンしたほか、販売単価の下落に伴い、収益も低調な状態を強いられていた。このため、従来の地域別営業形態から、チャネル別形態へ組織変更を行うほか、人員削減等のリストラに取り組んでいたが、流通センターの新築資金等に充てた多額の借入金の金利負担が資金繰りを圧迫、先行き見通し難から、今回の措置となった。

申請時の負債は約45億円。

なお、関係会社である(株)ロームアイテック(資本金4000万円、兵庫県篠山市東新町56-1、代表宮川憲雄氏、負債約3億8000万円)、(株)ロームソーテック(資本金5000万円、埼玉県北埼玉郡川里町赤城台362-24、同代表、負債約5800万円)、ロームデリバリーサービス(株)(資本金1000万円、大阪市北区豊崎6-10-11、同代表、負債約2600万円)、ホーム・アクト(株)(資本金2000万円、東京都文京区小石川4-19-2、同代表、負債約3億2500万円)、(株)ベルマージュ(資本金1000万円、横浜市青葉区美しが丘2-19-19、登記面=東京都文京区小石川4-19-2、同代表、負債約4700万円)の5社も、10日に東京地裁に自己破産を申請し、同日破産宣告を受けた。

6社合計の負債は約53億3600万円。